大学入試問題がネットに投稿されていた問題で、警視庁などが本格捜査に乗り出した。すでにヤフーのデータから使われた携帯電話の会社を突き止めたらしいが、依然として手口などにはナゾが多い。
被害を受けた京大、同志社、立教、早稲田の4大学はむろんだが、他の大学も含めて再発防止は急務だ。といって携帯持ち込みを禁止するくらいしか手だてがないと思っていたら、「朝ズバッ!」が妙なものを見つけてきた。
岡安弥生・取材キャスターくち「携帯電話を圏外にしてしまうんです」という。「携帯電話抑止装置」というあまり聞いたことがない名前。岡安が東京・津田ホールでテストをしたところ、ホールの中でも電波の状態を示すアンテナ表示は「3本立ってます」だったが、装置のスイッチを入れると、あーらら、たちまち「圏外」になった。でも、ドアを開けて外に出ると、「あっ、また3本立ちましたぁ」
この装置、アタッシェケースくらいの金属製のボックスだが、アンテナが何本か飛び出していて、これが電波を発して携帯を使えなくしてしまう。
大学から7件くらいの問い合わせ
携帯電話は絶えず基地局からの電波を受信していて、携帯もこれに答えて互いに認識している。この装置は基地局と同じ電波を発信(複数)して、基地局を認識できなくしてしまう。それで「圏外」になるというわけだ。
携帯の着信音を嫌う劇場、コンサートホールなどのほか、病院や銀行のATM(オレオレ詐欺防止)、企業内データセンターなど機密漏洩防止にも使われているという。
司会のみのもんた「家庭内の機密データはどうなるの?」
作っているマクロスジャパン社は「大学から7件くらいの問い合わせがありました」というが、今年の試験シーズンには間に合わないと話す。電波を出す機器なので総務省の認可が必要で、審査に1~3か月かかるそうだ。
みの「試験のときだけ借りるわけにはいかないの」
岡安「そうはいかないんです。5年契約で月いくら」
みの「面白いですね。圏外をなくそうと基地局を増やしてきたのに、今度は圏外を増やそうという。そのうちどこでも聞こえなくなる」
カンニング防止だったら、いちいちこんなものをつけなくても、試験開始前 に「周囲で携帯の使用を見つけたら声をあげるように」といえばすむ。