NZ地震72時間過ぎても「生存救出」の3条件

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   24時間、48時間、96時間など、世の中にはいろんな時間があるが、この数日スパモニでは、ニュージーランドの地震に関連して「72時間」が話題を独占してきた。災害などの救助においては、72時間を境にして急激に生存率が下がるというので、それまでに一刻もはやく行方不明になっている日本人の救出を――といったことである。

   しかし、今朝の番組放送時点で「72時間という時間が間もなく」(赤江珠緒キャスター)であり、救出はまだ。番組は必然的に、72時間を過ぎても望みは大いにあるという主張にシフトした。ハイチ地震では15日ぶり、四川大地震では11日ぶり、新潟県中越地震では92時間後に救助された例があるのだ。

「空間」「水分」「気温」

   スタジオには日本救急救命士協会会長を招き、生存率が上がる条件を解説。「空間」(わずかな隙間で身動きできるだけでも生存率は上がる)、「水分」(雨などで唇をうるおす程度でも違ってくる)、「気温」(現地の気温は「非常にいい気温」だという)の3つである。

   その話を聞いたアンカー気取りのコメンテイター木場弘子・千葉大特命教授は「(行方不明者の)家族には『72時間』が重くのしかかっていたと思うが、(略)また希望が持てて、いいお話でした」と、どうにも軽々しい調子で感想を述べていた。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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