NZ地震「じしんあった」がれきの下から富山にメール

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   6階建てのビルが完全に崩壊して、がれきの山になっている。その4階に日本人23人がいた。きのう昼過ぎ(日本時間2011年2月22日午前9時前)、ニュージーランドのクライストチャーチを襲ったM6.3の地震は、死者75人、不明300人といわれる。

   日本人は富山市立外国語専門学校の教師2人 と生徒21人。ビルにあった「KINGS EDUCATION」で語学研修中。地震のときはカフェテリアで昼食中だった。4階 にあった看板ががれきとともに地上にころがっている。がれきの中からこれまでに12人が救出され、9人が負傷して、うち6人が重傷、11人の安否はわからない。同市には他にも日本人がいて、全体では24人と連絡がとれていない。

   地震に巻き込まれたという最初の連絡は、がれきの下から日本の家族に届いたメールだった。「じしんあった」とひらがなの6文字が最初。次いで「生き埋めで動けない」「周りに7人いる」などと続いた。教師の亀遊知子さん(43)からで、彼女はこのあと救出された。よくまあ助かったという状況だ。残る11人 はどこに埋もれているかもまだわからない。他の連絡がとれない12人の日本人は所在不明だ。

迫る「72時間のカベ」

   クライストチャーチは昨年9月 にもM7.0の地震があったが、この時は死者ゼロだった。今回はそれより小さいが、震源が10キロと近く、深さ5キロと浅かった(前回は44キロ、10キロ)。いわゆる直下型で、大聖堂など古いレンガ造りの建物が崩れたり倒壊している。しかし、語学学校のビルは鉄筋だ。これががれきになると、どの辺りにいるのかすら見当がつかない。防災システム研究所の山村武彦氏によると、「72時間のカベ」というのがある。24時間だと生存率90%、48時間だと50%と下がり、96時間だと一気に5%に下がる。

   政府は国際緊急援助隊を政府専用機で派遣し、被災者の家族も希望すればこれに乗せるという。山村は「日本の最先端の救助機器を一刻も早く現地へ届けたい」という。呼吸や生体反応をつかまえる高度なセンサーなどがあるそうだ。

   ニュージーランドは日本に似てプレートの境目にある。だから地震の発生メカニズムもよく似ている。95年以来、M7.0以上の地震が5回もあった。

   司会のみのもんた「11人が無事だといいですが」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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