パンダ人気だけで大丈夫か?うらぶれ上野動物園

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   今年の上野の春は大変な騒ぎになりそうだ。昨夜(2011年2月21日)、中国から2頭のパンダが上野動物園にやってきた。寒空に200人の報道陣やファンらが出迎えた。一般公開は上野が1年で最も賑わう桜の咲くころ。地元では活性化の起爆剤にと大張りきりだ。「スッキリ!!」も歓迎ぶりを伝えた。

   メスの「仙女(シィエンニュ)」は丸顔、「八」の字型の垂れ目で、パンダとしてはなかなかの美人。オスの「比力(ビーリー)」はマイペースな性格で木のぼりが得意。比力の生後1週間、体重100グラムで鳴き声を上げながらおっぱいを飲む様子も紹介した。スタジオでは、そんな映像を見ながら、司会陣、キャスター、みんな嬉しそうな顔だ。

ほかの動物がグレる

   商店街では早くもパンダグッズが並ぶ。パンダの食パン、チョコレートパフェ、パンダの顔をかたどった伊達巻きや海苔を並べたパンダうどんとさまざま。流通ジャーナリストによると、パンダの経済効果は200億円。その内訳は、動物園への入場者増100万人で6億円、入場者の食事代20億円、お土産代36億円、宿泊費96億円、交通費40億円の計200億円という計算である。

   キャスターのテリー伊藤は、これを機会に上野動物園がもっとウキウキするような動物園に変わってほしいと注文をつける。

「上野動物園に行くと哀愁が漂う。昭和のにおいが濃すぎる。華やかさがない。全体がしらけている」

   お金をかけて、ディズニーランドに負けないような施設にしてほしいという。

   司会の加藤浩次もパンダ頼みになっていると指摘。加藤本人はカバが好きなのか、「パンダ一辺倒だと他の動物がグレますよ。とくにカバなんか。カバのいいところも、もっと出してほしい」

   もっともな主張だ。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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