「日本人はホントにパンダが好きですねぇと全日空の人が言っていた」と杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長) が話す。きのう(2011年2月21日)、上海からパンダを運んできたのは全日空だ。機体にはパンダの塗装が施され、これには中国側も驚いたに違いない。
午後8時50分成田着。検疫を済ませ、特別仕立てのトラックで上野動物園に着いたのが午後11時40分。門の前には「うえのパンダ歓迎実行委」などファンが50人、報道70社が待ち構えていた。
運ばれてきたのはジャイアントパンダのオスのビーリー(比力)とメスのシェンニュ(仙女)。ともに5歳で、人間だと20歳くらいだという。四川のパンダ保護センターからトラックで成都、空路で上海、成田と30時 間の旅だった。
日中のトラックの違いが面白かった。日本では阪急阪神エクスプレスが1972年の最初のランラン、カンカンからやっているのだそうで、空調、換気口、採光の小窓つき。ところが中国側は走行中後ろの扉を開けたままだった。「暑くなるといけない。5度くらいを保つため」(飼育係)とおおらかなものだ。
上野には奥平邦彦・取材キャスターがいて、到着したトラックをバックに「日本での新しい人生が始まります」なんてお調子こいている。人生だって。そうかもしれない。
居酒屋「飯駄」、パンダパン登場
上野駅構内のパン店では「パンダパン」が人気。レストランもパンダを模したメニューをそろえた。銀座の三越までがパンダグッズ。居酒屋「飯駄(パンダ)」も盛り上がる。「実行委」では、年間入場者数は100万人を上回る増加、落とすお金の二重三重効果を200億円、いやもっといけると踏んでいる。72年のときは、初日の入場者が5万6000人で、「立ち止まらないでください」という騒ぎだった。2年後には764万人を記録している。上野動物園はこれまでに9頭を飼育しているが、2年7か月前にリンリンが死んでからは入場者は242万人に減っていた。
2頭は貸与で、東京都が年間7800万円を10年間、パンダ飼育の共同研究の名目で支払う。動物園も9000万円をかけてパンダ舎を改修した。これから検査を受けて3月下旬に公募した名前とともに一般公開されるとい う。
司会のみのもんた「2頭の仲がいいといいね」
奥平が巨大なパネルで新しいパンダ舎の内部を解説した。床は土で暖房があり、ベンチやプールもある。
三屋裕子(スポーツプロデューサー)「中国の映像だと、自然の中にいましたよね」
たしかに雪の中で竹をかじっていた。あまりの違いにパンダもびっくりか。
名前の方は4万通の応募がきているそうだ。
みの「なんでリンリンとかカンカンとか、ドンドンとかデンデンとか(笑い)重なるの」
高畑百合子アナ「わたしも応募してます」
みの「え、何ていうの」
高畑「内緒です」