「聞けば聞くほど、海老蔵さんの酒癖の悪さが際立ってきて、事件の原因をつくったのは海老蔵さんという印象」
市川海老蔵(被)暴行事件の初公判を傍聴してきた井口成人リポーターは率直に心証を語った。
しかしリポーターや裁判官、世間がどうであれ、海老蔵の父團十郎だけは何があってもひたむきに息子の言い分を信じているようだ。
「私は合点がいきません」
初公判のあった18日(2011年2月)の夜、團十郎は「デイリースポーツ」紙の取材に「(海老蔵が血だるまになってるのに)救急車も呼ばない人たちの証言が正しいんですか? 私は合点がいきません」とコメントし、記事の見出しには「團十郎激怒」とついた。
翌19日夜には、テレビ朝日(スパモニ)が独占取材した。すると、今度は自ら「大変な怒り」を表明した。怒りの矛先は、暴走族のリーダーの発言とそれを流したマスコミらしい。
「あちらから示談の話があって示談が成立したのに」と團十郎は言う。「一方的な見解を述べられて、あちらの元暴走族の方の人権は重くて、我々の人権は軽いのかなと。そういう報道ではないかと思って、大変怒りを感じています」
文
ボンド柳生