菅おろしの幕が開いたと、番組は先週末からの動きを追った。幕を最初に開いたのは、公明党へ予算関連法案への協力と引き換えに、菅首相のクビを差し出すと打診をした「民主党幹部」。この「民主党幹部」は、実は影の総理などと野党から皮肉られ、出しゃばり過ぎて官房長官をクビになった仙谷由人代表代行だと「とくダネ!」は伝えた。
まさか、次はオレだと思っての『造反』でもないだろうが、これを契機に2009年の衆院選で、民主党比例代表で当選した16人が会派離脱の造反と続いた。
さらに20日(2011年2月)には、小沢元代表も沖縄での講演で次のように公然と菅内閣を批判し始めた。
「09年の夏の選挙で何を国民に訴え政権を任されたのか。最近、何となくわれわれの主張してきた影が薄くなってしまった」
週末には中間派と見られる人たちも菅批判を始めており、菅おろしの大合唱が始まっている。
マニフェスト回帰もすでに遅し
そんななかで行われたメディアの世論調査の結果、菅内閣の支持率が急落していることが明らかになった。フジTVが行った世論調査では、支持率は16.2%と危険水域から一気に『退陣水域』にまで急降下した。
キャスターの小倉智昭「支持率は朝日新聞が20%、毎日が19%、フジTVにいたっては16%台…」
作家の柴門ふみが次のような辛口コメント。
「民主党って、圧勝して国民に一番支持された時のことをまだ覚えていて、国民がまだ支持してくれていると思っている。あの時のマニフェストさえ実行したら、あの時の民主党に戻れると勘違いしている」
マニフェストを実行する妙案もなければ、実力もない菅政権、『あの時』に戻れる見込みはゼロ。まだ夢見ているとすれば勘違いも甚だしい。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト