上野動物園に入獄、いや入園して、たくさんの客を寄せることが期待されるジャイアントパンダ2頭は、当初の予定より遅れて今月下旬(2011年2月)に来日の予定だという。動物園では彼らを迎える新居のパンダ舎を約9000万円をかけて改修、万全の受け入れ態勢を整えているそうな。
パンダにリラックスしてもらうため、床のタイルを砂混じりのモルタルに変えて、より自然に近い環境を意識。見物客に近いところには、床暖房を設置した。これでパンダも見物客もウィン-ウィンなはずである。
ちょっと怖い仕掛けも
さて、特別にパンダ舎内に入った番組は「木」に注目した。舎内にある木のいくつかの周りに細い杭が立てられ、ロープのようなものが張り巡らされている。一見、パンダならすぐ壊せそうな貧弱な囲いだが、これが「電柵」とやらで、触れると電流が流れるという。「触ったらバチンと来ます」と動物園スタッフ。
「ジャイアントパンダは木登りが好き。木には登ってもらいたいが、(高い木の)上の方までいくと(檻の)外に出ちゃう可能性がある」(スタッフ)というわけで、高い木には登れないように、こうした措置が施されているという。
パンダを待っているのは、至れりつくせりの快適な暮らし。檻から出ようとしない限りは、だが。
文
ボンド柳生