小沢一郎氏に近い民主党の衆院議員16人 がきのう(2011年2月17日)、民主党系会派を離脱して新会派をつくると表明した。しかし離党はしない、というのがよくわからない。ただ、これで予算関連法案の国会通過が困難になったのは確かで、菅内閣は追い詰められた。
司会のみのもんた「わからない。会派って何なの?」
むろん国会活動の単位だが、本来は政党そのものを指すから、同じ党内に2つの会派というのはありえない。現在の民主党の会派代表は岡田幹事長だから、岡田がOKしない離脱というのもありえない。菅首相は「考えられないことだ」言い、むろん岡田は認めない。
「子どもが生まれていないのに出生届みたいなもの。不満があるならいってくればいい」
安住国対委員長も「会派の離脱はできません」。菅首相も「考えられないことだ」という。
しかし、16人は「いまの民主党は本来の政権ではない」と明らかな倒閣姿勢だ。15日には小沢にも伝えていたといい、小沢から鳩山由起夫前首相に伝えられた。その鳩山は自派の会合で「菅が民主党をめちゃくちゃにしちゃった」と言ったという。両氏とも割って出る可能性もいわれる。
16人離脱は「ケンカの前哨戦」
与良正男(毎日新聞社論説副委員長)「ケンカの前哨戦。こんなこともできるんだぞという脅し。内紛より分裂に入っている」
みの「小沢さんが了解しているの」
与良「印象論でいうと、小沢さんはまた壊すモードに入ったように見える。もう政党じゃないですよ。法案にこっちは賛成、こっちは反対なんて」
16人と会ったとき、小沢は「菅ではもうダメだが、民主党もダメだ」と言い放ったという。菅首相の退陣について、与良は「可能性が高いが、国民生活を考えたら、 他の人になれば法案を通してくれるのか。自民党が賛成するか…」と疑問符をつけた。「どん詰まりですよ」
解散すればぼろ負けするのは目に見えているから絶対にしない。残る選択肢は居座りだが、特例公債法案、関税定率法改正、地方交付税法改正、子ども手当法案など、国民生活にかかわるものが通らないとどうなるか。まだ誰も経験したことのない事態になる。
みの「社民党の福島党首が、法案によっては通す必要があるといっていたが」
与良「そういう国会にすべきなんですよ。そうならないのは内輪もめしているから」
みの「国民生活を良くするように行動してもらいたい。国会議員の数、半分くらいに減らしたどうですか」
与良「そういうことも課題になるかも知れない」
みのが嬉しそうに「変わってきた?」
与良「うん、減らしてもいいかも」
与良もとうとうサジを投げたらしい。