「中国フィギュア選手・年齢詐称疑惑」資格ない14歳で五輪銀メダル

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   中国のオリンピック選手に年齢詐称の疑惑が浮上している。取り沙汰されているのは、中国フィギュアスケート選手9人。この中にはトリノ五輪フィギュアスケート・ペアに出場し、銀メダルを獲得した張丹選手も含まれている。張は2002年のソルトレーク五輪にも出場、当時はまだ出場資格のない14歳だったのではと疑われている。

   国際スケート連盟は出場資格を「五輪開催前年の7月の時点で15歳以上」と決めており、パスポートでチェックしている。ところが、中国スケート協会のホームページによると、張の生年月日は1987年10月4日となっており、当時14歳だったはず。この時は11位だったが、ソルトレーク五輪出場があったからこそトリノで2位となったという指摘もあり、銀メダル剥奪の可能性も出ている。

   なぜ年齢詐称するのか。専門家は「ペアの競技では女子選手はできるだけ小柄が理想的。(張は当時で)27㎏ぐらいだったのでは」という。27kgといえば、日本では小学生低学年並みだ。

   年齢詐称の疑いに中国スケート協会は「当時15歳を超えていた。チェックミスにより生年月日を間違えた」と否定しているが、疑惑は彼女だけにとどまらず、他の8人の選手も及ぶ。昨年のグランプリファイナルで銅メダルを獲得した隋文静選手もその1人。グランプリファイナルの出場資格は五輪より1歳若く14歳以上だが、中国スケート協会のホームページによると、隋の年齢は当時13歳になっている。

公安局に頼めば戸籍も改ざん

   「とくダネ!」記者が隋の所属するハルピンの体育学校を取材したところ、係員から次のような不可解な答えが返ってきた。

「だいたい年齢詐称したら公安局が飛んできますよ。それに昨年、水道管が破裂して資料はすべて水浸しになってしまい、(年齢を確認する)資料はありません」

   しかし、中国のスポーツ紙の記者は疑惑を肯定する次のような発言をしている。

「(年齢詐称は)いい成績を挙げたら国から多くの資金が提供されるからです。地方のチームからナショナルチームに入る前に、年齢はすでに改ざん済み。パスポートは戸籍謄本によって作られますが、戸籍謄本の改ざんは公安局に頼めばできます」

   スタジオではキャスターの小倉智昭が「浅田真央ちゃんはトリノ五輪にはほんのちょっとの差(2カ月足りなかった)出られなかったのにね」と話す。

   IOCのロゲ会長は「絶対に(疑惑を)解明しなければならない。当事者には調査を促す」と厳しい姿勢で臨むことを示している。

   が、中国は何でもありの国柄。徹底解明は至難か。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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