撮り鉄「聖地」で住民トラブル―なぜここじゃないといけないの?

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   栃木県矢板市の東北本線踏切近くに、高村智庸リポーターが寒そうに立っていた。雪の積もった辺りには、一見なんの変哲もない田園風景が広がっている。

   だが、そこは鉄道をカメラに収めることを愛好する人たち――「撮り鉄」の「聖地」だそうである。先の土曜日12日(2011年2月)、朝7時半には、雪が降りしきるなか、20人ほどのファンが寝台特急北斗星を撮ろうとカメラを向けていた。

   それからさらに1週間ほど遡ると、近所の住民がナタを持ち出して、「出て行かないと殺す」などと撮り鉄数人を脅した事件が起きた現場でもある。この男は日頃、敷地にクルマを駐められるなどして、イラついていたという。

雪の杉林バックに北斗星

   「それにしても、なんで、ここにいっぱい集まってくるのか」と高村。この付近なら、たしかにどこからでも写真は撮れそうなものだが、なぜ集中するのか。サブ的な疑問とはいえ、気になるところだ。

   北斗星を撮りに来たファンによると、「雪が降ると、杉の林がきれいでね。雪のついた杉林をいれて、(列車を)撮るのがいいかなと」

   杉林をバックにして列車を撮れる好ポイントなんだそうな。

   それを聞いたスタジオの小木逸平アナは「関心がないとナンてことない場所かもしれないが、言われてみれば非常にきれいな場所なんですね」と、納得したふうであった。

文   ボンド柳生
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