住民が共同出資で存続・運営
こうしたなかで、閉鎖したスタンドの運営を住民組織が引き継ぐなどの取り組みが各地で始まっている。広島県のある地区では住民から出資を募り、自治体の援助も何とか取り付けてスタンドを再生。さらに、スタンドを住民交流の場として郵便局やコンビニを併設した。
国谷「身近な生活インフラをどう守るのか。スタンドが消えた地域のエネルギー供給をこれからどうするのか。難問は山積みです」
過疎地域にとって車は不可欠だ。スタンド過疎が集落そのものを消滅させてしまう事態があちこちで起こり始めている。高速道路無料化ばかりが話題になるが、道路行政はこうした問題も含めて根本的な見直しが求められている。
*NHKクローズアップ現代(2011年2月10日放送「ガソリンスタンドが消える」)文・ナオジン