本格化している花粉症。例年の2倍だとか、「京都では30倍ですって」(キャスターの小倉智昭)という話も伝わっている。
「ニッポンの医療」コーナーで「花粉症対策の新常識」を取り上げた。効果があるとされているのがビフィズス菌だ。
先週、ある種のビフィズス菌が、食中毒の原因とされるO―157の予防に効果があるという研究成果が発表された。
O―157の菌が入った部屋に無菌状態のマウスを入れ、ビフィズス菌を投与したマウスと投与しないマウスを比べた結果、ビフィズス菌を投与したマウスの細胞にはO―157の毒素が侵入しないことが分かった。
理化学研・免疫アレルギー科学総合研究センターの小野博司博士は、「ここで行った実験手法を応用することによって、ヨーグルトの成分であるビフィズス菌が花粉症を軽くするのか発症させないのか十分解明できる」という。
ウンチで分かる効く人効かない人
「ウンチ博士」と言われる同研究所「辨野特別研究室」の辨野義己博士はさらに具体的に、「アレルギーを促進する免疫異常を抑制し、正常な免疫調整力に戻すためにもヨーグルト、乳酸菌に含むビフィズス菌の機能は期待できる」と断言する。
ただ、腸内細菌は1150種類もあり、そのうち人類が知っているのは200種だけ。8割は未知の細菌で、人によって異なった腸内細菌を持っていることも分かっている。しかも、メーカーが発売するヨーグルトなどに含まれるビフィズス菌の種類も異なるというからややこしい。
辨野博士は「腸内細菌のパターンは個人個人で個性がある。メーカーごとに違う乳酸菌やビフィズス菌が個性にどう相関するか、いろいろ試してみることが大事だ」という。
尾籠な話になるが、自分に合ったビフィズス菌を探すには、1日200g以上のヨーグルトを毎日食べ、1週間から2週間続ける。結果、バナナ型の黄金色のウンチなら「良」、コロコロやベチャベチャ、悪い臭いなら「悪」と見分ける。
スタジオでは、小倉の次の一言で爆笑が走った。
「今日は絶対ヨーグルトが売れると思いますね。でも今日一番驚いたのは、ウンチ先生の名前が『べんの先生』!」