大相撲春場所中止の影響が広がっている。横綱白鵬のテレビCMの放映見合わせや予定されていた青梅マラソンでのスターターの自粛、さらには引退力士の引退相撲の延期などだ。そうした中、昨日(2011年2月9日)の日本相撲協会の理事会で、春場所中止に伴う関取の給料や幕下以下の力士への本場所手当などの支給について、通常通りを支給することが決まった。これに関して「スッキリ!!」は、キャスターのテリー伊藤とコメンテーターの本村健太郎(弁護士)の意見が対立した。
本村健太郎(弁護士)「現時点では仕方ない」
9日の決定では、今回の八百長への関与を認めた3力士や疑惑がもたれている力士についても、他の力士と同様の措置がとられることになった。つまり、関与を認めていても疑惑がもたれていても、十両なら103万6000円の月給、幕下なら15万円の本場所手当が出るということだ。理由については「処分が出るまでは現状のまま」というのが放駒理事長の説明だった。
司会の加藤浩次が「これ、どう思われますか」と本村に見解を求める。
本村「現時点では仕方ないと思います。やったと認めた人には払わない、認めていない人には払う、これはかえって不公平になる」
これにテリー伊藤がかみついた。
「では、やったと判定された場合は返してもらうんですか。僕がもし協会の人間なら、今回は保留にしてくれ、処分が確定した段階で無実だったら払う、無実でなかったら勘弁してくれ、という風に言わないと…」
加藤浩次「すでに関与を認めているんだから、3人は」と伊藤寄りの発言。
本村が反論「それだと、認めていない人だけ得をするということになる。これは、僕は不公平だと思う」
伊藤「もちろん、認めていない人に関しても、今は渡すけど、ということがあってもいい気がする」
この問題、他局でも取り上げていた。「推定無罪」の観点もあるという意見もあった。通常通りの支給に疑問を持つ伊藤、相撲協会への不信が相当強いようだ。