八百長問題で大揺れの日本相撲協会が9日(2011年2月)、各相撲部屋あてに「自粛・奨励17カ条心得」と題した通達を出した。「とくダネ!」の「得もり」コーナーで笠井信輔アナが、「聖徳太子の17条憲法のようなものですが」と取り上げたが、その内容にキャスターの小倉智昭は呆れ顔だった。
笠井が読み上げた17カ条のなかにはこんな心得もあった。
9条 「特別調査委員会の調査には積極的に協力する」
13条 「各部屋、自宅、病院・治療院、日本相撲協会以外へ外出する際は、全て部屋の師匠に了解を得る」
笠井は「一つひとつの行動が管理されることになりそうです」と力士たちにやや同情。ところがタレントの眞鍋かをりは、「(こんな時に)外で飲み歩いているのを見たら、ちょっとガッカリしちゃうのもあるんでしょうからね」
小倉「子どもじゃあるまいしね~。現実離れしているよ」
たしかに、16条には「近所に限らず町なかで声をかけられたときは、気さくに応え挨拶する」とあり、親が小学生の子供に教えているようだ。
笠井「お前たちは一から指導しなければダメだという感じですね」
17カ条心得第3条「慰問は積極的に」
17カ条心得の評価は総じて芳しくないが、笠井は「市民にとって重要な、有益な情報があります」と興奮気味に読み上げたのが3条。「老人ホームや施設への慰問は、部屋単位の小人数で積極的に行う」というものだが、笠井は興奮しているわけを次のように話した。
「子供やお年寄りはお相撲さん好きですよ。本場所はないし巡業もない。関取と交流したいならばいま申し込むべきです。交流できる可能性が高いと思いますよ。わたし個人的には強く思いました」
協会から頼まれでもしたのか、これに小倉が「ただ、これだけニュースで騒がれれば、お相撲さんに興味を持たない子供たちが増えているんじゃないの」の一言。笠井の妙な熱弁も空振りに終わったようだ。