相撲協会の八百長に関する聞き取り調査がきのう(2011年2月9日)までに十両以上の33人について行われたが、新たな関与は出てこなかった。協会はまた、力士への給与、部屋への補助なども本場所通りに支給することも決めた。八百長に関与した力士にも処分が出るまでは支払われる。
この日、横綱白鵬が騒動以来はじめて報道陣に口を開き、微妙な発言があった。白鵬はまず「全国のみなさん、相撲を愛する皆様に、力士代表として心からお詫びしたいと思います」と頭を下げた。
春場所の中止には「残念です。心に大きな穴があきました」と表現した。そのあとだ。記者が「横綱自身の八百長への関与、見たり聞いたりは?」という質問に、失笑を見せながら「ないということしか言えないじゃないですか」と言った。では、あったということなのか。
クロ認めた力士・親方にも給与や補助
過去の八百長については、大麻事件で追放になったロシア人の元若の鵬が、今日はフロリダからの映像付きで「大きいお金入ったが、触りたくなかった。先輩が長く相撲をやるのならみんなと一緒にやれといわれた」などと話していた。
これに相撲ジャーナリストの杉山邦博は「大麻で追放された人の話に耳を傾けたくない」
司会のみのもんたが「まだ出てくる可能性もあるでしょ」と聞いたが、杉山は「過去を蒸し返しても不毛だ。前へ進まない」
それは違うだろう。だいたいジャーナリストだって八百長には感づいていたはず。しかし、ものいいたげなみのも口をつぐんだ。話は八百長を認めた力士にも給与が支払われるのはどうかと、杉山はそっちへ話を振った。
「一般の人が納得するかな」
三屋裕子(スポーツプロデューサー)「親方預かりとか、部屋預かりとかにできなかったのか」
北川正恭(元三重県知事)「今回は払うべきではなかった」
みのはなおも「土俵の周りには検査役がいるのに、八百長がわからないのか」とこだわる。
松浪健四郎(元文部科学副大臣)も「わかるでんしょう?」
しかし、ここでも杉山は逃げた。
「監察委員が高いところにいて機能していない。勝負審判のいる土俵際に座るのも手ではないか」
みの「行司差し違えとかいって、パッと手を挙げるでしょう。一般にはわからないものもちゃんと見ている人が何人もいて…」
杉山「話題の八百長の取組でも、得意の取り口じゃないのが勝っているから、 うーんとは思ったが、プロの人たちならもっとわかるのかなと…」
結局は素人にはわからないレベルの話か。力士たちが口を開かない理由もそれかもしれない。