今朝(2011年2月9日)の「とくダネ!」の相撲八百長報道は、見通しが立たない逆境の角界の中、相撲部屋へ今春入門が決まった2人の少年を追った。
キャスターの小倉智昭が「苦しい時期に入門の決意をした。応援したいね」に、プロデューサーのデープ・スペクターも「感動しますね」とエールを贈ったが…。
相撲を通して恩返し
その1人、山口県下関市にある県立響高校を今春卒業する17歳の天野光稀くんは境川部屋への入門が決まっている。中学時代から境川部屋に稽古へ出向いて入門を夢見ていた。ようやく夢がかない春場所では初土俵を踏むはずだったが、そのデビューもいつになるか見通しは立たない。8日には壮行会が学校で開かれたが、出席した境川親方がこんな挨拶をした。
「今われわれは、全国の皆さんにいくら謝っても申し訳ない気持ちでいっぱいです」
そして、こうも語った。
「こうした逆境の中で、不安な気持ちを抱きながらブレないで(入門の気持ちを)貫いてくれた気持ちに涙が出ます」
天野は「お世話になった方々に相撲を通して恩返ししていけたらいいなと思っています」と挨拶、夢を追い続けている。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト