場所中止で小さな相撲部屋ピンチ―祝儀なく協会の補助頼み

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   八百長の調査で日本相撲協会の特別調査委はきのう(2011年2月8日)から、全力士の聞き取りを始めた。放駒理事長は力士たちに「つつみ隠さず答えなさい」 と言ったそうだが、そのことば自体が大相撲の惨状を表しているといえないか。

「師匠と弟子が友だちみたいな関係。力士たちには危機感がない。シラを切り通せば追放されないと思ってる」

   こう話すのは相撲ジャーナリストの中澤潔。

「いさぎよさというものがなくなった」

   八百長を認めた1人、竹縄親方(元春日錦)の事情がわかってきた。千葉の出身で、8年かけて十両に昇進したが、そこから2度地獄を見ていた。最初の場所は2勝13敗 で幕下転落。1年半後再び十両になったが、これも5勝10敗で再度幕下に。

   彼の親族が語る。

「幕下になると、自分が付き人にならないといけない。メシを食うのも最後で、メシがなくてコンビニでおむすびを買ったなんて言っていた。2度と落ちたくなかったんでしょう」

   叔母だという人は「よくがんばったねと抱いてやりたい」

   「朝ズバッ!」は2年前に大麻事件でクビになったロシア人の元若の鵬の声も伝えた。電話らしい。

「関取になったら(八百長)やれといわれた。汚いお金見て、泣きたくなった。ウソの相撲はダメですよ。14人だけじゃない。もっといる」

   司会のみのもんた「ダレがということじゃない。もう不祥事は出ちゃったんだから、相撲の世界を知らない人ででも、ズバッとやるしかない」

若い衆が「安い買い物探し」

   一方、本場所中止で財政的に追い詰められる小さな部屋の苦境も伝えられた。関取がいなくて10人以下という世帯だと、本場所ごとに協会から出る補助が頼り。1人のおかみさんの声を伝えた。

「水道代7万円、電気代3万円、ガス代4万円、食費が…。若い人たちも安いものを買ってこようとか協力してくれる。それが、(中止で)ボクらクビですかと心配している。みんなまじめにやっているのに」

   中澤「横綱でもいれば後援者からガバッと祝儀もあるけど、小さい部屋だと大変。ただ、幕下以下は養成員として年に1人200万円以上出るし、健保、厚生年金も協会が出している。とりあえずは一銭もなくても生活はできる」

   いま50ある相撲部屋のうち、関取ゼロで10人以下の部屋は13ある。放駒部屋も貴乃花部屋もこれに入る。

   みの「これはきついね」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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