冬ドラマの制作担当者はもう真っ青なんじゃないか。どれもこれも平均視聴率が10%台の下の方で低迷、加えて初回放送に比べて急落しているからだ。松下奈緒ブームでなんとか平均15%以上をキープしているフジテレビ系「CONTROL~犯罪心理捜査~」(火曜夜9時)にしても、初回は18・4%だったのが4回目は12・0%とつるべ落としだ。
最近回で最も視聴率が高いのは日本テレビ系「デカワンコ」(土曜夜9時)4回目で12・5%。以下、「冬のサクラ」(TBS系日曜夜9時)4回目12・3%。「バーテンダー」(テレビ朝日系金曜夜11時15分)は初回ということもあって、放送時間の割には11%とまずまずだったが、これらのドラマ以外は、「月9」のフジテレビ系「大切なことはすべて君が教えてくれた」(月曜9時)も含めてふたケタ維持がやっと。看板ドラマ月9でさえ09年の「婚カツ!」の平均8・8%のワースト記録を更新するんじゃないかという指摘まで出ているほどだ。
「冬のドラマは正月疲れということもあって、毎年、視聴率は低いのですが、それでも1本か2本は16~17%はいくものですよ。まあ、今年は小粒なドラマばっかりということもあるでしょうが、バラエティーに完全にやられてしまっています」(民放テレビ関係者)
おまけに、フジテレビ系が映画「アマルフィ 女神の報酬」の続編のような形でスタートした「外交官・黒田康作」(木曜夜10時)は、内容に不適切な部分があるとメキシコ政府・在日メキシコ大使館からクレームがつき、放送でおわびをするというケチまでついた。このドラマ、メキシコは日本、サンフランシスコとともに重要な鍵を握る舞台だけに、今後のストーリー展開は大丈夫なのか。ドラマも冬枯れ状態…。(テレビウォッチ編集部)