新燃岳「噴火休止」宣言早すぎた!桜島爆発と関係あるか

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   霧島連山の新燃岳がきのう(2011年2月7日)午後6時9分爆発した。気象庁が午後4時半に「噴火が休止した」と宣言したばかりだった。ことのところ爆発的な噴火はなかったのだが、見通しが立たないことをあらためて示した。

   休止宣言の前に一部の避難勧告は解除になっていたために、避難所から自宅へ戻った住民を奥平邦彦・取材キャスターが訪ねた。

   住民は火山灰の始末に追われていた。ある農家では日に50袋分も集めていたが、ほんの一部だという。スコップで灰をすくった奥平が重さに驚く。「重労働でしょう」と住民が言う。これらを女性まで総動員でやっている。

   新燃岳の東にある高原町の名物であるニジマスの養殖も影響を受けた。一見、養殖池はきれいだが、火山灰は底にたまっていた。かき回すと底から灰が舞い上がる。灰は強い酸性だから、ニジマスに影響が出ないか心配だ。「病気が出ないといいんだが」と業者はいう。

   牧場の影響も大きい。130頭 の牛を夫婦2人で飼っている畜産農家は廃業のの危機にあると言う。火山灰は牧草をダメにしてしまったので、飼料を他から買わないといけない。それだけで月に50~60万円 の出費を強いられる。「なるようにしかならない」とあきらめ顔だ。

江戸時代は8か月おいて大爆発

   今から52年前の本格噴火のときは「140年ぶり」といわれたが、専門家はそれより以前の江戸時代の爆発に注目する。今回の噴石と江戸時代の噴石をX線 で比較解析すると、化学組成がよく似ている。噴火スタイルと様式を考えると、江戸時代と同様の活動になる可能性が高いという。

   300年前は1年半にわたり、合わせて5回の噴火を記録した。1716年3月 の水蒸気爆発に始まり、翌年9月の最大規模のマグマ噴火につながるが、間が8か月空いたこともあった。今回も2008年の水蒸気爆発を経てマグマ爆発と、パターンも似ているという。

   きのうは1年4か月ぶりに桜島が爆発した。学者は「関係はない」といっていたが、「地面の下の話だからねえ」と司会のみのもんた。

   ゲストの萩本欽一が「口蹄疫の時は応援に行きましたよ。また行くからね。お母ちゃんがんばっててね」とカメラに向かって呼びかけた。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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