大相撲の八百長問題で相撲協会はきのう(2011年2月7日)、 すでに関与を認めていた3人(春日錦=現竹縄親方、千代白鵬、恵那司)の他に、清瀬海(北の湖部屋)が関わっていたと認定した。しかし、名前の出た14人のうち、他の力士はいぜん関与を否定している。
清瀬海については、警視庁が復元した携帯記録で、もともとクロが濃厚だった。そのやり取りは――
清瀬海「立ち合いは強く当たって、後は流れでお願いします」
春日錦「了解。では流れで少し踏ん張るよ」
清瀬海「来場所ですが、もらえるならくれませんか。ダメなら20万は返してもらいたいです」
春日錦「わかりました。もう少し待って。場所後に70万の支払いがあるから、その清算が終わったら連絡するよ」
特別調査委は「返事があいまいなんです。記憶にありませんとかね」という。清瀬海は否定したが、調査委は「関与したと認定せざるをえない」とした。
清瀬海は名古屋出身。07年12月に十両になったとき、「幕下で苦労したから神様からのプレゼントかなと」といい、「プロは負けられない」と胸を張っていた。それがわずか3年でこれだ。
相撲評論家の山崎正は「ウミを出して原点に戻ること」というが、司会のみのもんたの 「戻れますか」には「難しいと思う」
ただ、協会はしっかりとした方向性を出して、早く処分を出したほうがいいという。
山崎 「もし5月場所まで休むようなことになると、ファンも離れるし、なにより力士たちが目標を失ってしまう」
萩本欽一「早く正直に言っちゃおうよ」
「朝ズバッ!」は元三段目の力士が八百長のやり取りを目撃したという話を取ってきていた。「金銭も星の貸し借りもあった」と言う。
「あいつ勝ち越しがかかってるのに10(万円)といってきたから、ふざけんな30だと言ってやった」とか、「幕内の下の方とか十両なら20万とか」など具体的だ。15年程前の名古屋場所でのことで、「名古屋は支度部屋が東西行き来できる」。仲介役を「中盆」と呼び、その条件はこれこれとこれまた具体的である。「スポーツニッポン」の宮内正英(東京本社編集局長)も「幕内1勝80万円」という紙面を見せて、そうした実態の一部を示した。
調査が難航しているのは、力士たちが「初場所後に携帯を変えた」「妻が踏んづけて壊した」などと言って携帯の提出を渋っているのも理由だという。
ここで萩本欽一が「辞めなくていいからさ、早く正直に言っちゃおうよ。ボクは怒りません。みんな相撲が好きなんだから」と、いかにも欽ちゃんらしく言うと、司会のみのもんたも「じゃあ、踏んづけたことにしましょう」と調子を合わせる。
宮内「欽ちゃん愛情こもってますけど、奥さんが踏んづけちゃったというのは無理がある」
欽ちゃん「無理を言わないといけない状況に問題があるんでしょ」
みの「じゃあ、風呂場に落としちゃった」(笑い)
欽ちゃん「許して、もう1回新弟子からまた行こうよ」
みの「そういう考え方もある」