角界改革…ボロボロ過ぎてどこから手を付けていいやら

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   半世紀近く角界を取材してきた東京相撲記者クラブ会友の原和男記者は、「あって欲しくない不祥事がついに起きてしまった。本当に情けない」と憤慨した。

   大相撲の八百長問題はついに来月13日からの大阪・春場所が中止という事態に追い込まれたが、これでなんとかなるようなことではない。MCの加藤浩次は「これだけの問題を引き起こしたのだから、春場所中止は仕方がない」と突き放し、キャスターのテリー伊藤も「前々から言われてきたが、相撲協会はそれを認めなかった。しかし、今回は認めざるを得ない状況に追い込まれた」と協会のこれまでの対応を批判した。

親方株売買、部屋制度

   阿部祐二レポーターが続報として今朝(2011年2月7日)の読売新聞の記事を紹介。これまで八百長への関与を否定していた清瀬海も組していたと協会が認定したことを伝えた。

   原「放駒理事長はまじめで、決断力のある親方。今回の疑惑解明は徹底的に行うだろうから、5月の夏場所開催も微妙になるかもしれない」

   テリー伊藤「長年の取材の中で、八百長疑惑はなかったのか」と問いかけると、原は「何回かありました。しかし、メールでやり取りしていたとは前代未聞」と答えた。

   加藤「協会の体質を変える必要がある。たとえば親方株の問題。数億円もするといわれており、横綱になっても協会からの月給で買えるわけがない。すると、どうその資金を作るのか。こうしたことが八百長の温床になっている」

   原「協会のあり方にメスを入れる必要がある。各部屋の自主性だけに任せないで、時には強力な指導力が必要。弟子が親方をなめているという部屋もあるのだから」

   角界改革、もうどこから手を付けていいのかわからない惨状だ。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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