春日錦「このままでは引き下がらねぇ」親族に語った逆襲予告

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   言い逃れできないメールやり取りから八百長に関与していたことを認め、今や八百長疑惑のポイントになっている元春日錦(竹縄親方)と三段目の恵那司。現役時代の素行や生い立ちを追った。

   元春日錦、メールで八百長問題が発覚する1週間前に引退会見を行っていた。

「20年間、長かったですけど、いざこうしてみると一瞬のように感じます」

   まさか1週間後に自らの八百長が発覚するとは予想していなかったのだろう、型通りの会見だった。しかし、元春日錦の付き人だった元力士は、本場所中に元春日錦のこんな姿をたびたび目撃していた。

「いつもだったら勝てる相手でも結構負けちゃったりしている。本場所で付き人をしていて、準備体操とか見ていると結構わかる。(八百長の話が)決まっているような時は、そんなにみっちり汗をかいてやるというふうじゃなかったですね」

部屋ではみんな知ってた

   部屋でも八百長の噂が囁かれていたのだろう。こうも証言した。

「(春日錦の)そんな姿を見た部屋の関取が、『あんなふうになるなよ』と新十両に言っていたし、床山が春日錦に『お前そんなことをやっているのか』と怒ったこともあった。
親方? 知っていたんじゃないですか。分かっていて、分からないフリをしていたんじゃないですかね」

   元春日錦の出身地は千葉県いすみ市。地元で初めて前頭5枚目まで出世した関取を、悪く言う人はいないという。結婚して家庭を持ち、5月には断髪式を予定、部屋付きの親方として第2の人生のスタートを切るはずだった。

   元春日錦は今、どんな心境なのか。八百長への関与を認めた直後に親族に語った話がある。

「俺はとことん悪者にされている。だけども言いたいことがある。このままでは引き下がらねぇ。俺も悪いけど八百長をしている奴はいっぱいいる。何十人もいる」

   一方、岐阜県恵那市出身の恵那司は2歳の時に父を亡くした。母親と兄の3人暮らしで、小学校時代は新聞配達の手伝いをしたこともあった。中学を卒業すると同時に「母のために稼ぎたい」と相撲界に入った。

文   モンブラン
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