火山灰でミツバチ働かず「太陽のたまご」危ない―宮崎マンゴー農家

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   霧島連山の新燃岳の噴火はまだ続き、きのう(2011年2月3日)も2回。火山噴火予知連絡会は「1、2週間はこの状態が続く」という。

   宮崎県高原町の避難所には250人が身を寄せているが、噴火が落ち着いているときに帰宅して、あわただしくシャワーを浴びたり、必要なものを取って戻ってくる日々の繰り返しだ。

農業被害額1億5000万円

   火口から8キロにある自宅に帰る農業の男性(79)に、奥平邦彦レポーターが同行、「きのう灰を片付けたのにまた降ってる」。畑へ出てみると、らっきょう、高菜は出荷できず、キャベツ、ブロッコリ―は火山灰で全滅していた。

   東国原前知事が全国ブランドにしたマンゴー農家を訪ねた。9000個のうち約2割が完熟した「太陽のたまご」になる。ビニールハウスで火山灰はかぶっていなかったが、天井に灰が積もって暗くなると、受粉用のミツバチがまったく動かなくなるそうだ。

   畜産農家では牛が火山灰を蹴立てて走り回っていた。火山灰で牧草の生育がどうなるかだという。昨年は口蹄疫にやられ踏んだり蹴ったり。また、火山灰は酸性なので、鳥インフルエンザ予防に散布する石灰を中和してしまう。宮崎県は火曜日(2011年2月1日)までの農業被害の総額は1億5000万円と発表した。

   スタジオにはその東国原。

「灰の除去が大変。桜島で慣れている鹿児島から車両や機材を借りているが、とくに南東側が…」

   現地の奥平によると、道路の灰を取り除くだけでせいいっぱいだという。避難所にいる3人が番組に出たが、いずれも火口から6、7キロの川近くに住んでいて、土石流を警戒して避難しているという。

   みのもんた「避難所にいるしかないんですか」

「川の近くだから帰れない」

   57歳の女性は「イヌとネコがいるが、外にいたのが、目が見えなくなってきのう死にました」

   東国原「胸が痛みますね。灰が10センチ20センチと降って、除去してもまた降ると、士気に影響するんです。行政はいかにして士気を高め励ましていくかになる」

   みの「東国原さんに何かいいたいことありますか」

   すると3人は口々に「もう1期やってほしかったけど、東京でがんばって」「中央で新しい手法でがんばってほしいと思ってます」

   みの「逆じゃない。エールを贈られちゃった」

   東国原「やさしいですね」

   東京にこんなやさしさはないかもよ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト