「相撲協会」が狙う3月大阪場所自粛で公益法人「取り消し逃れ」

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   大相撲の八百長疑惑は、名前の出た13人のうち3人が事実を認めたことで、流れがほぼ固まってしまった。きのう(2011年2月3日)報告のため文部科学省を訪れた放駒理事長は、「天地がひっくり返る」と表現した。

   状況は悪い。衆院予算委員会で菅首相は「国民に対する背信行為だ」と答弁し、枝野官房長官も日本相撲協会の公益法人について「認定を得るのは難しい」と語り、高木文科相は「取り消しもありうる」とする。

   認定されないと、法人税22%(本来30%)の優遇措置がなくなり、国技館の土地、建物も国に返還の可能性が高い。昨年の野球賭博では名古屋場所のテレビ中継が中止になったが、今回はすでに11日からの「NHK福祉大相撲」、フジテレビ系の「大相撲トーナメント」が中止。3月の大阪場所もどうなるかわからない状況だ。

   相撲ジャーナリストの杉山邦博は「ここまで証拠があったら、逃れようがない」という。

存立の危機

   八百長の原因のひとつに、幕内と幕下とのあまりの格差がいわれる。十両になれば月給103万円で付き人がつく。大銀杏、化粧まわし、個室。しかし、幕下は給料なしの大部屋住まい。まさに天地の差。だから、十両の座を失わないために星のやり取りが横行しているらしい。

   元十両のプロレスラー維新力は「信じられなかった」と言うが、格差については「あった方がいい」と話す。格差があるから上を目指して努力するんだというわけだ。

   吉川美代子(TBSアナウンサー・解説委員)が杉山に「長年見てきて、怪しいと思ったことはないのか」といいことを聞く。

   ところが杉山は「元気がないなと思うことはあった。でも、これまで証拠が…」という。つまり、今回も証拠がなければ、やっぱり疑惑のままだったということか。杉山はさらに「許せないのはゲーム感覚でやっていること。解雇するしかない。朝青龍のときは伝統文化の話だったが、今回は相撲の存立に関わる」という。

文   ヤンヤン
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