1年半も放ったらかし
やはりパイロットになることが夢で、09年に内定が決まり、1月末に内定取り消しの通知を受けた男性も悲惨だ。国立大学を昨年3月卒業、1年半も同社のあいまいな対応に引っ張られたあげく、「新卒」の就職条件を失った。男性は「切るなら切るで早めに決断してもらいたかった。今の就職状況では新卒じゃないと厳しい。頭の中が真っ白です」と嘆く。
スタジオでは、キャスターの小倉智昭「この話を経営者が聞いたら胸が痛むだろうね。難関を突破したのにかわいそう」
慶応大学教授の福田和也はJALを厳しく批判する。
「内定取り消しまで1年半もかかったのは学生に気の毒。この時期、1年半は学生にとって致命的になりかねない。JALのガバナンスですよ。再生といわれるまでになっていますが、以前と体質は変わっていないと思いますね」
学生側に立って考えるというよりも、親方日の丸時代のJAL の体質がそのまま残っていて、採用する側の都合だけを優先しているように見える。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト