<さしこのくせに~この番組はAKBとは全く関係ありません~(TBS系水曜深夜1時25分)>「さしこ」ことAKB48きってのヘタレ、指原莉乃の冠番組。飾らないので、アイドルに対する期待のハードルをあえて下げているその姿勢から、秋元康も一目置いている存在なんだとか。プロデューサー役の土田晃之の指示でむちゃぶりを体験させ、さしこを立派なアイドルにしようという番組だ。
パッとしてないとこがいい
大島優子率いる4人組新ユニット「Not yet」の一員であるさしこ。自分が歌うことになっていたパートが、研究生である横山に変わっていたことを土田からつっこまれ、「流れのはやさにちょっとついていけない」と落ち込む。
たしかに、人気商売の流れははやい。選抜メンバーではあるものの、19位とぎりぎりなラインにいるさしこ、あれだけ人数が多ければ顔と名前が一致することも難しいだろうし、焦りみたいなものもあるのかも。
今回は「大島ファンの独身男性の家に行ってご飯をふるまってもらう」という企画。ポスターを自分のものに掛け替えたり、男性の宝物である大島のサイン入り写真に自分のサインをしてみたり、なぜか靴のにおいをかいでみたり……という体験をさせられる。素直さは伝わってくるものの、ヘタレの称号にふさわしく何だか弱気だし、土田の言うとおり、「素人さんの良さを引き出せていない」。つまり、面白くない。うーん、やっぱり普通の女の子って感じだ。
見ている側は番組タイトルどおり「さしこのくせに~」といささか呆れるけれど、番組の終わりのケータイ投票「さしこが今回頑張ったと思う人」クリック数を見ると、1万2000件以上を叩きだしているから驚きだ。何だかんだで人気らしい。
もともとAKBのコンセプトが「会いに行けるアイドル」で、普通の女の子がアイドルになるまでの過程を見せようとしているのだから、ファンとしてはパッとしなくても頑張る姿を応援したくなるんだろうな。
てらっち