学習塾を巡るトラブルが増加している。「とくダネは!」は行政が介入した北海道・江別市の塾「New ton」で起きた事件を伝えた。番組冒頭で、大村正樹レポーターがこの塾に子供を通わせていた親が、密かに録音した塾長の横暴ぶりを紹介。塾長は「あんた、頭がおかしいのか!」「ふざけんじゃないぞ!」などと、子供の前で母親を罵倒していて、なんともする生々しい。退塾届けを出しに行った母親が事務所に閉じ込められたこともあったいう。
年間1000件以上
メインキャスターの小倉智昭は「子供が見ているところでこんなに罵るとは、どんな神経をしているのか」と呆れ、ノンフィクション作家の岩上安身は「まるで闇金が借金回収のために脅しをかけているみたい」と話す。ゲストの消費者問題に詳しい中田光一弁護士も「かなりエキセントリックな人のようですね」
大村によれば、この塾は200万円の広告費をかけ生徒を募集したが、思ったように生徒が集まらず、それが今回のトラブルの背景にあるようだと説明する。
「塾を巡るトラブルは年間1000件以上起きているが、悪質だと判断され行政から業務停止命令などが出されるのはわずかに数件だけ」(大村)
小倉「今の親は学校よりも塾が大切と考えているのが多いと思う。それが塾を巡るトラブルの背景にあるのだろう」
教育分野のことなのに、塾の開設や経営に資格や審査がいるわけではないことが問題なのではないか。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト