サッカーアジア杯は日本代表チームのスピード感あるプレーとスリリングな試合展開に多くの日本人が盛り上がっているけれど、「こんなに数字が取れるの!」と驚いているのは中継放送をしているテレビ朝日だろう。日本が4位に終わった前回2007年大会でもまずまずの人気ではあったが、今回は日付またぎという深夜帯にもかかわらず、他の番組を完全に蹴散らしているのだ。
最初の対ヨルダン戦の平均視聴率は17・2%と予想された数字だったが、引き分けの凡戦だったためか、次の対シリア戦はガクンと下がって10・8%。スタッフは青くなっただろうが、サウジアラビア戦は試合開始直後から面白いようにゴールが決まり23・4%を叩き出した。
準々決勝の対カタール戦は完全アウェーのためテレビの前のファンも力が入って平均25・9%。そして準決勝はライバル韓国との大一番。連敗つづきの相手にはたして勝てるだろうかとチャンネルを合わせた視聴者は、目の離せない大接戦、ついにはPKまでもつれ込んで、平均視聴率は34・4%、瞬間最大視聴率40・6%とこの時間帯では考えられない数字となった。
「ザッケローニ監督で日本代表がどんな試合をやるか、みんな見たいんでしょうね。とくに韓国戦は予想を大幅に上回った」(広告代理店担当者)
決勝戦は1月29日(2011年)夜11時54分からの放送で、土曜日の夜だから記録的な高視聴率は間違いなし。テレビ朝日は深夜枠で大変なお宝を掘り当てた。(テレビウォッチ編集部)