「冗談じゃないよ~」
司会のみのもんたをムッとさせたのは、国の借金に関する東京新聞記事。それによれば、最新の国の借金額は997兆円で、1人あたり793万円の計算だ。一方、予算のほうは220兆円で、公表をはじめた2008年度以降で最大規模となった。
野党時代の民主党は予算には無駄がかなりあって、削減できるはずと主張していたが、与党になったいま、気がついてみれば「減るどころか220兆円。いや大変なことに――」と政治記者、金井辰樹・東京新聞政治部次長もビックリの状態になってしまった。
「その最大の要因はどこにあるのか、われわれ国民はしっかり把握しないとダメですね」とみのが言うと、北川正恭・早稲田大学大学院教授がそりゃ愚問だとばかり、「ごく普通に考えれば、団塊の世代がもう年金生活に入って、超高齢化社会というのが――」と言う。
では、この構造問題はいったいどーすればいいのか。「無駄を省き、成長産業に投資する」(北川)と言うは易し。みのは「こうなったら、70代、80代に起業家(企業家?)として再スタートしてもらって、バリバリ仕事してもらう。もったいないもん」と安易にシルバー活用を持ち出すと、ひとり深く頷いていた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト