「(群馬県前橋市が)異例の対応を取ることになりました」と井上貴博アナ。異例、異例と井上が強調するのは、同市が新設した内部告発を奨励する制度だ。なんでも、不祥事が相次いだことを受けて、法令違反を通報した者に数千円から1万円程度の図書券、あるいは現金などの報奨金を渡すことになったという。
「内部告発っていうけど、専門用語で『ちくり』ってやつじゃないの」と司会のみのもんた。「それに図書券あげたりするわけ? やだなあ」「疑心暗鬼になっちゃうなあ」とかなりイヤらしい制度と見たようだ。
一方、コメンテイターの若狭勝弁護士は「内部告発は日本の社会においては、密告社会などと言われてなかなか根付きにくい。組織の不祥事を防ぐ有力な方策として注目されているので、いろいろ議論はされている」と、わりと好意的に見ている様子だ。
公務員が職務に関連した犯罪を知ったときには、告発することが法律で義務づけられているそうなのだが、報奨金でももらわない限り、身内に対してそんな決まりを遵守する公務員などいなさそうではある。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト