負担続く二重刑罰
しかし、そう簡単なことか…。スタジオでは、小木逸平アナの「日本で義務化となると、人権上や二重の刑罰になるなど様々な問題があると思うのですが」と話し、元検事で弁護士の大澤孝征が次のように答える。
「一定の負荷をかけるわけで、刑罰の一種と考えられる。刑を償った人がそうした負荷をずっと持ち続けていいのか、更生のために役立つのかいろいろある。
私は再犯防止のために一定の役にはたつと思うが、十分に検討しないでいきなりやるのは問題だと思う」
韓国のケースについて、作家の落合恵子は「韓国の場合、これだけじゃないんですよ。子供たちに対する教育とかあらゆる面からアプローチし、電子足輪が加わったと取るのが事実に近いと思う」と話す。
刑罰仕組みの根底にかかわるうえ、人権上の問題も大きい。再犯率が高いからというだけで、一地方自治体の議論で条例という形で規制強化していいのどうか。他都道府県の前科・前歴者が宮城県に入ってくることにはどう対処するつもりなのだろうか。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト