いきなり現れた間寛平。「ドドスクドン」なんて訳のわからないギャグをかまして、「よく生きて帰ってきましたね」というテリー伊藤(キャスター)に「死んでなるものか」
走っていたときのいでたちのまま。黒い帽子には汗が吹いた塩が浮き出ている。丸2年をかけて、ヨットも含めた地球1周のアースマラソン4万1040キロを達成した。
大阪出発は2008年12月17日だった。千葉まで走って、そこからはヨットで太平洋を85日。ロサンゼルスから北米大陸を横断して、再度ヨットで欧州へ。そしてちょうど1年前のトルコで前立腺ガンがみつかり、2か月間アメリカで治療。
再びトルコから走り始め、アジア大陸を横断して上海から福岡へ着いたのが1月4日。大阪へ戻ったのは766日目だった。
この間、折にふれテレビカメラがその姿を伝えてはいたが、太平洋の荒波にもまれる姿や酷寒、猛暑の中を孤独に走る姿は人の心を打った。支えたのは家族と友人たち。ゴールのなんば花月では、妻の光代さんを抱きしめ、放送が終わったあと、「本当にありがとうございました」と涙とともに何度も頭を下げた。
昼から朝の5時までイベント
スタジオはあらためて拍手、拍手。
司会の加藤浩次「ゴールした後はゆっくりできましたか」
寛平「いや、朝まで飲んで、また昼から朝の5時までイベントが……」
加藤「吉本はきびしいですね」と人ごとのように言う。
キャスターのテリー伊藤「人生観どうですか」
寛平「2年間修行してきて、気が出るんです」と手をかざして、気に当たるようなギャグをかます。
加藤「テリーさん、まじめに聞いてるんですけど」(大笑い)
テリーは寛平にどつきつっこみを入れながら「陸上はともかく、太平洋はどうでした?」
寛平「わからんまま出て行ったから怖い思いをした。夜は真っ暗やし、もう(マネージャーに)怒られながら教えられた。セールの畳み方とかね。で、ケンカになる」
実際に使ったシューズが3足持ち込まれた。かかとがみんなボロボロだ。全部で「60足」だという。
加藤が「次に何か挑戦するものは?」と話しを向けると、またまた「気が出るもんで」とギャグをかまして、またテリーになぐられた。「ライオンと対決してください」(テリー)
そのテリー「寛平さんが走っているのを見ると勇気がわく。寒いなんて言ってる場合じゃないだろなんてね。寛平さん走ってるんだから。 帰ってきてくれてホントに嬉しい」
加藤「今日はこれ(スッキリ!!だけ)で?」
寛平「PON出て、DON出て…」(笑い)。
いや、「スッキリ!!」の前から出とったで。
加藤「さすが吉本。オツカレサマでした」