女子の卓球にまた新星が現れた。昨日(2011年1月19日)、東京で行われた卓球の全日本選手権で小学4年生の2人が1回戦を突破し、「福原愛ちゃん」の最年少勝利記録を塗り替えた。静岡県の伊藤美誠(みま)と山梨県の平野美宇(みう)。伊藤は2000年10月、平野は同年4月の生まれで、2人ともまだあどけない笑顔の残る10歳。「とくダネ!」は伊藤の素顔を追った。
動体視力は一流アスリートレベル
レポーターの山本麻祐子が報告する。自宅は静岡県磐田市。そこの市立磐田北小学校に通う。どんな子どもなのか友達に聞くと、「ふつうの感じ」。担任の先生は「重要な試合になると、こっちもハラハラドキドキ。けがをしてはいけないと気を使いますが、本人は体育も一生懸命やって、こっちが心配するくらいです」
学校から帰るとしばらく自由時間、午後5時に夕ごはん、5時半から練習。自宅のリビングに卓球台が置いてある。相手は中学時代から卓球をやっている母親の美乃りさん。しかし、これはほんの肩慣らし程度で、午後7時すぎに卓球のスポーツクラブへ向かう。ここでは中学生以上か男性コーチが相手だ。
父親も卓球の選手で、2歳からラケットを握った。顔がやっと卓球台から出るくらいの背の高さ。それでも、ミスをすると泣いて悔しがった。このあたり、先輩の愛ちゃんと良く似ている。伊藤の強さの秘密はどこにあるのか。それは、視野の広さだという。動体視力を計測すると、一流アスリートのレベルだった。山本がいう。
「近くで試合を見ていましたが、ピンポン球を見ないで打ち返すシーンがありました」
その伊藤にスタジオから電話をした。司会の小倉智昭が聞く。
「美誠ちゃん、お母さんは怖いですか」
伊藤「う、う、うーん…」
小倉「美誠ちゃんは嵐の櫻井翔君が好きだって、ほんと?」
伊藤「はい、そうです」
小倉「小倉のおじさん、翔君のお友達なんだよ!」
得意そうに語る小倉だった。