韓国の人気グループKARAが分裂の危機にあるという。「とくダネ!」は現地取材を交えて報告した。
5人のメンバーのうち、リーダーのパク・ギュリを除く4人が、所属事務所に専属契約解除を申し出たというのが発端だ。その後、ク・ハラは「詳しい内容を知らずにサインした」として、解除を撤回する気配だという。このニュース、韓国では各紙がトップで伝えた。KARAが共同生活していたというマンションの住人も、「(こんなことになるとは)全く気付かなかった」とびっくりした様子だ。
12月のギャラ22万円
契約解除を求めるメンバーの代理人は、解除の理由について「メンバーらが望まない活動を強要し、人格の冒涜があった」と主張している。ギャラについても食い違っている。現地メディアによると、KARAのギャラはCDの売り上げの1%で、昨年(2010年)12月は約22万円だったという。これに対して、事務所では昨年はそれぞれ1か月200万円近く払っているといっている。
韓国の人気グループ東方神起でも似たような事務所とのトラブルがあったが、背景には何があるのか。韓国芸能アナリストがいう。
「韓国ではデビュー前に相当な金をかけて育成する。ビッグになるまでは事務所は赤字。ようやく売れてきて変なことになると、スターを育てようという人たちはやる気がなくなってしまう」
一方、レポーターの大村正樹は「彼女たちも数年間、訓練を受けてデビューしている。しかし、デビューしてみると、こんなに忙しいのにこれだけしかもらえないのかと不満が生じる」とみる。
芸能デスク・前田忠明が解説する。
「韓国の芸能事務所そのものがちょっと魑魅魍魎的なところがある。話し合いがちゃんとできていないと、不満がたまり、それが一気に爆発する。今回は、前の社長が入院し、次の社長が来て新しい方向を出そうとしたが、それに対する反発が出たのと、金銭的なこともある」
司会の小倉智昭が「事務所のトラブルはどこでもあるからね」と、やはり事務所とトラブった眞鍋かをりに意地悪く振る。眞鍋は「金銭問題だけに決めつけるのはかわいそう。裏に相当事情があるのでしょう」と推測する。
いずれにしても、日本でも人気のグループだけ今後の展開が気にかかる。