まあ、久しく値段の変化がなかったコーヒーが値上げだという。AGFが2月(2011年)からレギュラーコーヒーのパックの容量を350グラムから320グラムにする。KEYコーヒーも3月から家庭用、業務用すべてを15%アップすると発表した。
発端はニューヨークのコーヒーの先物相場が昨年後半に50%も上昇したこと。なぜ値上がりしたのか。ブラジルなど大生産国でコー ヒーがよく飲まれるようになったために、輸出量が相対的に落ちてきたからだという。ブラジルではこれまで、国内消費は規格外の輸出できないコーヒーが中心だったが、品質の高いコーヒーを飲む人が増えたのだ。
日本国内のコーヒー大手ネスレもUCCも値上げを視野に入れているといわれ、スターバックスも昨年10月にアメリカで値上げしているので、「日本でも可能性はゼロではない」。今のところ「値上げの予定なし」は日本マクドナルドだけだそうだ。
砂糖はすでに値上がり
コーヒーだけではない。砂糖も昨年11月 ニューヨーク市場で30年ぶりの高値になった。このためすでに日本でも1割ほど高くなっている。ブラジル、インドなどの天候不順で、砂糖の生産減少が予測されているのと、新興国の消費拡大が原因だ。消費ではとりわけ中国の伸びが大きい。
大竹真アナ「とうとうコーヒーまで値上げになります」
司会の加藤浩次「ブラジルで飲むようになったって、いままでコーヒー飲んでなかったの」
意外やロバート・キャンベル(東京大学教授)が詳しい。
「所得の低い人たちまでこちらにあるような上質のコーヒーを飲むようになったということ。8年くらい前には40%も下落して、生産者がやっていけるかと大問題になったこともある。コーヒーは難しい」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト