埼玉県の市立小学校に勤務する女性教師が、女児の親から何度もクレームを受けて不眠症に陥ったとして、慰謝料500万円の支払いを求めて係争中の騒動。「とくダネ!」は騒動の原因に迫った。
女性教師が提訴したのは昨年9月(2010年)。担当していたクラスの女子児童2人が喧嘩となり、それを仲裁したときに一方の保護者から差別をしていると非難された。さらに、背中を触れただけで警察に暴行容疑の被害届が出されたという。
取材した笠井信輔キャスターによれば、「2人の喧嘩はクラスでも話し合いが行われました。でも、提訴している親は、もめ事は喧嘩ではなくイジメであると思ったようです。それで、連絡帳に娘が差別されていると30行から80行にわたる教師批判の文章を何回も書いたようです」
女性教師の言質を取るために、親がICレコーダーを密かに子供に持たせていたことも紹介、メインキャスターの小倉智昭は「モンスターペアレントではないのか」と疑問を投げかけた。
提訴するまでに、両親と女性教師の話し合いの場が設定されていたが、両親は拒否したという。
連絡帳に「娘は差別された」
コメンテーターの高木美保(女優)は「自衛隊にも訓練が厳しすぎるという電話が親から掛かってくるということを聞いた事があります。モンスターペアレントとする境目がどこにあるのか。そこをはっきりさせる必要がある」と小倉とは違った見方をする。
文部科学省は、学校や教師が親から訴えられた事はあるが、教師が児童の親を訴えるというのは前代未聞と困惑しているという。この騒動、どっちの言い分に説得力があるか。