与謝野馨・元代表―自民比例当選なのに『変わり身入閣』いいの!?

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   菅首相の内閣改造と党役員人事が固まったというニュースをトップで取り上げた。

「問責が出されたからではなく、改革を推し進めるための新たな体制」

   菅首相は13日(2010年1月)の民主党定期大会でこう語ったが、改革のための「最強の態勢」なのかどうか早くも疑問の声が噴出している。

「心を込めて働く。矛盾は感じない」

   内閣改造でもっとも注目されるのは「たちあがれ日本」を飛び出し、無所属となった与謝野馨元共同代表の経済財政担当相への起用。

   司会の赤江珠緒アナが「比例代表で当選した自民党を飛び出された。今回は議員を返上し、一般の方として入られて旗を振られるなら皆も付いていきやすいと思うんですがね」と、穏やかな言い回しがらバッサリ切り捨てた。

   自民党から比例代表で当選し、谷垣総裁では改革はできないと自民党を離党してたちあがれ日本へ。昨年2月の国会では、無申告だった母親からの生前贈与問題を抱える鳩山首相(当時)に対し、「まさに平成の脱税王なんですよ」と批判し民主党に、今度は閣僚として…。まるで永田町に咲いた新種の『根なし草』のよう。自らの行動について、本人は「どの党であっても心を込めて働くことに矛盾は感じない」と述べている。

   いまだに土壌に根がつかない菅と根なし草の与謝野がどこで結びついたのか。言うまでもなく消費税増税路線。

   赤江が「反発覚悟で(与謝野を)起用は、何を期待されているのでしょうか」という質問に、テレビ朝日コメンテーターの三反園訓はこう答える。

   「一つは、与謝野さんが民主党と立ちあがれ日本の連立を主導して失敗し、行き場を失った。菅さんが助けなければならなかった。もう一つは増税を含む財政再建。与謝野さんは菅さんが目指す財政再建と社会保障政策にぴったり。

   与謝野さんは国会議員随一の政策通だし、自民党や小沢さんの橋渡しもできる。ただ、その能力を菅さんがうまく使えるかどうか…」

「マニフェストに書いてあることはやらず、書かれていないことばかりやっている」

   改造内閣に国民がどこまで耳を傾けるか、はなはだ疑問だ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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