女の子に不潔だと思われないため
さて、熟年セックス企画は留まるところを知らず、週刊朝日までが「20年間妻、不倫相手(73)との『交わり』を記録し続けた76歳元教師の『生と性』」を掲載し、読者から「熟年の愛の体験談」募集を始めた。
ポストはグラビアで、私たちの世代には懐かしい謝国権の『性生活の智恵』と奈良林祥の『HOW TO SEX』を特集している。元祖現代は、熟女・杉田かおると女医・宋美玄氏がセックスの悦びと不安について語り合っている。
若い連中は草食系でセックスレスが増えているといわれるが、団塊世代はよほどセックスが強いのか、それともこうしたものを読むことで満足しているのだろうか。この「ブーム」まだまだ続きそうである。
今週の注目記事。早ければ今年、ニューメキシコに宇宙へ行くための「宇宙港」が開港され、商業宇宙旅行が始まるかもしれないという朝日の「2011年宇宙の旅」。乗客は6人。宇宙空間を約4分間弾道飛行するだけで約1700万円かかるが、世界中から400人近くの申し込みがあるという。
文春の「香川 本田両エースはなぜ『下の毛』を剃っているのか」がおもしろい。サッカー日本代表の香川真司がテレビで「(こっちは=ドイツのこと・筆者注)やっぱり下の毛は剃るじゃないですか」と話したことで話題になり、文春が取材してみると、ヨーロッパでは剃ることが当たり前で、スポーツとは関係なく、エチケットとしてで、女の子に不潔だと思われないために、そうせざるを得ないのだそうだ。
その理由は、「向こうはシャワー文化で、日本みたいに湯船に浸かって汚れを全部落とすワケではないでしょ。だから陰毛は性病の感染源と思われてしまう」(あるスポーツライター)
もう一本は同じ文春。月刊『文藝春秋』1月号で近藤誠氏が書いた「抗がん剤は効かない」を、日米の最前線で活躍するがんの専門医二人が痛烈に批判している。中に、梨元勝さんが抗がん剤で治療中、急死した件が出てくる。がんを治療するための薬で、かえって死を早めてしまうことなどあってはならないことだ。この抗がん剤の議論、もっと深めてもらいたいものだ。
最後に、私もお付き合いさせていただいた横澤彪さんが亡くなられた。ご冥福をお祈りしたい。