ウーマノミクスで日本の未来は明るい―ツイッターに答える新春SP

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   2011年最初のクローズアップ現代は、題して「『ウーマノミクス(女性経済)』が日本を変える」。通常の放送時間約30分を2倍にしてのスペシャル版的放送である。

   「消費」シーンで女性は強い。クルマを買う夫婦がいたとして、最終的な決裁権はたいてい妻が持っているし、日用品からブランド品まで買うのは女性が多い。加えて、昨今は労働報酬を得る女性が増えてきたので購買力も向上。生活者ならではの商品を企画できるし、それをまた女性が買う。そうして経済はますます女性中心に回るというわけだ。

   日本では出産・育児で会社を辞めてしまうが、女性の活用余地はまだまだ大きい。少子高齢化のなか、女性労働力の増大が望まれることは言うまでもない。いかに女性が働きやすい労働環境、形態を整えるか。そができればますます女性は輝き、ひいては日本の未来は明るいといったわけだ。

サービス経済高め全員参加型社会

   はたしてそううまくいくのだろうか。いつもは視聴者の疑問を国谷裕子キャスターが代弁してスタジオのゲストに聞くのだが、そのやりとりはきわめて昔ながらのNHK的というか、オブラートに包んだように刺激が少ない。

   今回は、放送中にツイッターやメールで視聴者からのご意見を募集、ネット上にありがちな、よく言ってストレートな疑問、ご意見が多数紹介されたのが希有な見所となった。そのなかから特徴的なものを要約して紹介しよう。

   「今の世の中は、もっと女性のために席を譲れ、男性はもっと控えろ、我慢しろという感じ。そのせいで男性が活力を失っているのでは」(ツイッターより)

   ちなみに某ニュースサイトのコメント欄にも、こうした「女のせいで男は云々――」的なことを(戯れではなく)大真面目に論じる方が多いそうだ。番組のご回答のほうは「ウーマノミクスは椅子取りゲームではない。サービス経済を高めていく、椅子の数を増やしていくこと。また女性だけが恩恵を受けるのではなく、非正規雇用者なども含めた全員参加型社会への道だ」(宮本太郎・北海道大学教授)

   「女性には子供を残すという使命があり、それ以上に社会貢献をしろとかいうのは過大ワークを強いることになる」など、「釣りか?」と思わせるようなご意見もあった。

   「現実には女性の労働力が高い国は出生率も高い」(宮本太郎=前出)と、大真面目に答えるあたりは依然NHK的だった。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代
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