民主党への叱咤激励なのか…。「スパモニ」が始めた新シリーズ『昭和からのメッセージ』はどう見ても「自民党からのメッセージ」としか見えず意図がよくわからない。
10日(2011年1月)に田中角栄から始まって、中曽根康弘、橋本龍太郎と続き、今朝(1月13日)は小泉純一郎と歴代総理を取り上げた。現政権の不甲斐なさに比べると、それぞれに難局に立ち向かう突破力があり『功』の部分が多いのも事実。
しかし、多年にわたる自民党独裁の政権運営の結果、制度疲労が目に余り、国民が政権交代を望んだのもたしかだ。そんな功罪入り乱れる歴代総理の番組企画に、コメンテーターも微妙な発言が続く。
功罪相半ばなのに……
小泉元総理の功罪に、やくみつる(漫画家)は次のように話す。
「自分も『小泉劇場』を楽しんだ。街頭演説会に行き、フィギュアも買ったしサインももらった。しかし、イラク派兵に追随したあの1点においてのみ、『功罪』の罪のほうが大きかったなと思う。ただ、あの突破力は今の内閣は足元にも及ばない」
鳥越俊太郎(ジャーナリスト)も当たらず障らず…。
「小泉さんは議員内閣制のもとではあり得なかった国民が選んだ総理という特徴があった。ただ、アメリカ型の市場経済を持ち込み、結果として格差拡大が残ったり、人材が小泉元総理の後に繋がらなかった。『功罪』は相半ばしますよ」
自民党回帰という意図なのか、流れを逆流させようというのかよくわからないが、明日(14日)は吉田茂元総理を取り上げるという。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト