銀座も様変わり―粋でお洒落な街から酔っぱらいと喧嘩の街

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   「銀座は変わった」とコメンテーターが口をそろえて驚いた。「スパモニ」が取り上げたのは昨年末の忘年会シーズン、銀座のど真中を受け持つ築地署数寄屋橋交番から覗いた夜の素顔だった。

   路上に横たわり「殺してみろ~、オラ」と奇声を発する酔っぱらい男、警察官5人がかりで保護しようとするが、「テメー、コノヤロウ。そのデブ痛いだろ~」とくってかかる。

   すると今度は、路上で酔っ払い同士のケンカの通報。3人組の男たちの内輪ゲンカの最中に、通りがかりの別のグループが加わってグループ同士の殴り合いのケンカにエスカレート。ドロップキックまで飛び出した。

   トイレを貸せと交番を訪れた酔っ払い男。そのつど貸していたら交番が公衆便所なってしまうおそれもあってか、断ると食ってかかり言いたい放題。

   忘年会シーズンの場末の飲み屋街にはよくあるが、かつての銀座には見られなかった光景だ。

六本木、新宿と変わらない

   庶民化したというか、俗化した夜の銀座4丁目交差点で昨年11月(2010年)、こんな大捕り物もあった。信号無視を繰り返していた乗用車が、4丁目交差点で数台のパトカーに取り囲まれてようやく停止した。ところが、運転している男が20分以上にわたり立てこもり大騒ぎ。警察官が窓ガラスを割って男を逮捕したが、車内から袋に入った大麻が発見された。

   銀座の夜の様変わりに漫画家・やくみつるは「数寄屋橋交番というとレンガ造りの瀟洒な建物で平和のイメージ。訪れる人があれでは他の繁華街と変わらないですね」と残念そう。

   女優の東ちづるも「私のような田舎者にとって、銀座は敷居が高くて身構えないとなかなか行けないと思っていたのでショックでした。いつからこんなことになってしまったのか…」と唖然。

   交番のお巡りさんによると、「銀座は昼の顔と夜の顔がガラリ違い、今では六本木や新宿と変わらない」という。すべてが右肩下がりの日本、世界に誇る銀座も例外ではなくなり、その縮図なのかも……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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