最近の「荒れる成人式」はいまひとつ盛り上がらない。そんななか、番組が目を付けたのは、新成人ではなくもっと大人――熊本は阿蘇市の佐藤義興市長だった。成人式でAKB48の曲をアカペラで熱唱し、歌い終えると壇上からダイブするなどして、ちょっとした話題の人となった。
いったいどんな人物なのか。番組が取材に行くと、挨拶は「ナイスツミーチュー」となぜか英語。成人式で歌うワケは「僕が新成人に共通する歌を歌うことで、みなで祝うソングとして心に残るのではないか」と新成人を応援する心情を強調した。
しかし続けて言うことには、「でも、そのうち少しずつ自分だけが盛り上がってしまって。うへへへへへ」。そう悪びれた風もなく、ひとりで大笑いする市長。「一番が終わって、みなが拍手したら二番を歌いはじめて。失笑でしたね」(出席者)
就任6年目の市長は、これまの成人式でも必ず若者と共有できる歌――EXILE、羞恥心、コブクロなど――を歌ってきたという。来たる卒業式の挨拶では、嵐の「果てない空」を歌うために練習中だそうで、どうやら式典をカラオケバーがわりに利用してるらしい。
それにしても、壇からの飛び降りはいったい何なのか。ハタから見ると、ただカッコつけて落ちてるだけのようだが、本人は「羽ばたく新成人」のイメージだという。
文
ボンド柳生