白血病治療中のコメンテーター・浅野史郎「フルマラソン走りたい」

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   前宮城県知事で「朝ズバッ!」のレギュラーコメンテイターでもあった浅野史郎が、1年7か月ぶりに番組に「生出演」した。といっても、現在は白血病で闘病中のため、スタジオではなく、横浜市の自宅からの中継である。「治療のステロイドで顔が腫れている」状態だが、語り口は以前とそう変わらなかった。

   番組によれば、浅野はコメンテイターをつとめた09年5月29日の放送終了後に、番組出演者、スタッフにATL(成人T細胞白血病)であることを告げ、その日限りで番組を降板。闘病生活に入った。

自宅階段で筋トレ

   ATLは、HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)によって起きる。このウイルスはおもに母乳を通して感染し、キャリアは全国約100万人ぐらいいると推計されているそうだ。感染者の約5%ほどが、感染から何十年も経ってから、ATLや脊髄症といった致死率の高い病気にかかるという。

   浅野は約1年前に骨髄移植を受けた。数か月の入院を経て自宅療養に入ったが、治療の影響で極端に免疫力が低下。「食器は全部、箸置きまで(奥さんが)煮沸消毒」するという無菌生活を余儀なくされたという。

   この間、患者同士の交流を深めたり、HTLV-1抗体検査を妊婦健診に組み込む活動に参加するなどもしたが、昨秋に再入院し、以後入退院を繰り返す。先月の退院以降は、以前よりは免疫力が回復し、自宅の階段を上り下りして、筋力をつけている。「早く散歩を再開したいし、散歩からジョギング、ランニング。本当の望みは、またフルマラソン(を走ること)」と浅野は言う。

「金曜日のこの席は、もともと浅野さんの席だった。ボクは代打のつもり、はやく帰ってきて」

   コメンテイターの与良正男・毎日新聞論説委員が呼びかけると、浅野は「そうですねー。ぜひそうしたい」と応じた。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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