野田聖子衆院議員がきのう(2011年1月6日) 朝、都内の病院で男児を出産した。長い不妊治療の末、体外受精による悲願の達成だが、50歳 という高齢出産。不妊に悩む人たちを勇気づけるかーー。
野田はブログで、「本日、午前9時31分、帝王切開にて出産いたしました。長年の念願であった 家族を持つことがかない嬉しいです。男児。体重2154グラム。予定日よりも1か月ちょっと早まったので、息子はしばらくNICUにお世話になることになりました」と報告した。
野田は40歳のとき鶴保庸介参院議員との事実婚を明らかにしたが、その後、自然妊娠が無理とわかり、8回の体外受精を試みたが流産などで失敗。事実婚も解消した。
しかし、野田の「生みたい」という意思は変わらず、昨年5月に米国で提供を受けた卵子と、事実上の婚姻関係にある飲食店経営の男性の精子との受精卵を子宮に移植し妊娠した。
子どもは野田と血のつながりはないが、野田は「私が捨てたものは、自分の子じゃないとダメという思い。相手の血があればいいじゃないか」と語っていた。子どもについても、「どれだけ望まれたか、どれだけ愛されるかだ」と。
「少子化・児童保護議論」のキッカケ
司会の加藤浩次は「うれしいでしょうね」と言うが、これがそのまま不妊に悩む人たちの希望になるかはなかなか微妙だ。
弁護士の八代英輝は「医学の進歩に法律が追いついていない。体外受精についての社会的なコンセンサスもできていない。立法府でもっと議論しないといけない。経済的なハードルもあるし」と話す。
加藤「(体外受精は)いくらぐらいかかるんですか」
西村綾子アナ「一般的に500万円くらい」
キャスターのテリー伊藤「子どもが将来、お母さんに会いたいといったとき、子どもの人格や知る権利はどうなるんだろう」
こうした議論はこれからだが、野田は「少子化は自民党が助長した」が持論で、 出産を機に少子化や児童保護問題に実のある議論が期待できそうだ。しかし、50歳からの子育ては容易ではない。そこからまた新たな視点をみつけるのだろうか。