「エイドリアン・グレニアー」自分ねらった13歳パパラッチ逆映画化

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   パパラッチはフェリーニの映画に登場したカメラマンの名前から始まった呼び方で、「やぶ蚊」を意味するイタリアの方言だ。ハリウッドのセレブたちにとってはうるさい存在だが、なんと13歳の少年パパラッチがいた。

   少年の名はオースティン・ヴィスケデイク。追い回された俳優のエイドリアン・グレニアー(「プラダを着た悪魔」)が、逆に彼を追い回して「ティーンエイジ・パパラッチ」というドキュメンタリー映画にしてしまった。2月5日(2011年)公開されるが、その内容がけっこう面白い。

パリス・ヒルトン、マイケル・ジャクソンでスクープ

   いま米国ロサンゼルスには800人のパパラッチがいるというが、あるときエイドリアンの前に飛び出したのがオースティンだった。

「驚いたよ。少年だ。何のつもりだと聞くと、パパラッチだよと。何歳だと聞くと、13歳だって」

   エイドリアンはすぐオースティンの密着取材を始めた。カメラを買いにいくシーンがあった。 キヤノンの最新望遠レンズを手にして、「ロスのパパラッチ800人中4人しかもってない。ボクが5人目だ」とうれしそうだ。

   収入もちゃんと得ている。女優キム・カーダシアンのモンローウォークを撮った1枚は3000ドル(約25万円)で売れた。ブリトニー・スピアーズ、アヴリル・ラヴィーン、クリス ティーナ・アギレラのプライベート写真、マイケル・ジャクソンが息子と買い物をする特ダネも撮っている。

   パパラッチを目指したきっかけは、母親とスパ・リゾートへ行ったときに、パリス・ヒルトンがいたことだった。 「パパラッチが50人ほどいたが、自分も熱くなって、居場所を見つけた」という。

   そのパリスを追いかけてナイトクラブ周辺で張り込み、彼女の車をタクシーで追いかけ、 バーガーショップでつかまえる。「おいしい?」なんて聞くところは子どもっぽいが、運転手が「静かにしてやれよ」といっても「ダメだね」といっぱしだ。

   当のパリスは「レストランでも自宅でもいつもいる。若くてかわいい。親に何もいわれない? 私の子にはやらせない」なんて言っている。そのオ母親は「息子を信頼している」

   そのうち、彼自身がメディアから注目されてしまう。テレビに出て、逆に追い回される立場になった。街で記念写真を求められる。「彼女はいるの?」なんて質問攻めにもあう。

   エイドリアンに「映画ができたらボクも追われる?」と聞く。

「どうなりたい?」
「言いにくいけど、有名になりたい」。

   彼はいま17歳になった。来日したエイドリアンは「いまも写真は撮っているけど、パパラッチ的な要素は薄れて、普通の写真を撮っている」という。

   キャスターのテリー伊藤「将来カメラマンならいいじゃないか。普通、17歳では自分の将来なんか決められないからね」

   司会の加藤浩次「お母さんも子どもを信頼してるといってた」

   劇場ではオースティンのその後の映像も紹介されるという。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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