「大氷河期」を生き残れるのは誰か
さて、そんなお笑い界ですが、2011年はどうなるのでしょうかね。私的にはまだしばらくは妖怪の跋扈が続く、いや、2010年以上にテレビを席巻すると見てます。だって、それをひっくり返すような中堅・若手の芸人が見つかりませんもの。テレビで活躍の場が減ってくれば、生き残りゲームは激しくなります。それもコンビとしてではなく、個人戦の戦いです。これは才能を100%出し切らなければ勝てません。いってみれば、お笑い芸人の「事業仕分け」が始まるわけで、生き残れる人がいる一方で、お笑いはダメだが頭がいい奴はクイズ番組やレポーターに転身していったり、それもむずかしければ消えていくと。それも大量に……。その意味では、いまは「就職氷河期」なんていわれていますが、お笑い芸人にとっての「大氷河期」が始まったということなのでしょうね。こういうことがはっきり見えてきちゃったというのが2010年だったのだと思いますよ。2011年は若手・中堅のお笑い芸人にとって、本業の漫才やコントで力を養い、蓄える年ではないでしょうか。
たけし、タモリ、さんま、とんねるず、所がまだまだ元気だとはいうものの、そろそろ彼らを乗り越える中堅が出てきて欲しいですよね。
暑き日を 遠く忘れる 寒さかな