ジャンプの調整に苦しんでいたフィギュアースケートの浅田真央が、世界選手権の代表選考会も兼ねた全日本選手権で復活した。
浅田は規定のショートプログログラム首位で迎えたフリー、冒頭からトリプルアクセルにチャレンジ。回転が足りないと判定されたが大きなミスもなく着氷。フリー後半の演技でも、3回転するはずだったサルコーが2回転で終わってしまったが、浅田は「大きな山を乗り越えられた。でも、まだ完璧のジャンプではないので、もっと切れや回転を速くしたい」と語っている。
どん底からの復活
フィギュアースケートのレポートを続けている田中大貴アナ「今年1度も成功していなかったトリプルアクセルにチャレンジしたことは大変なことだ。どん底で苦しんでいたが、銀盤の女王復活の兆しが見える」
全日本選手権を取材した八木沼純子(元フィギュアースケート選手)も、「これから滑り込みを重ねれば、より高くより速く跳べるようになるでしょう。世界に返り咲いてもらいたいと思います」と解説。コメンテーターのピーコは「ジャンプの調整で苦しんでいると聞いてが、こんなに早く戻れたのは驚き。やっぱり彼女には女王の素質がある」と感心する。
来年3月(2010年)に開かれる世界選手権でどんな演技をみせてくれるのだろう。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト