不肖の息子を持つ歌舞伎役者も大変だ。市川團十郎が海老蔵に代わってまた謝罪した。来年(2011年)2月の名古屋・御園座「二月大歌舞伎」の制作発表会見が21日おこなわれ、その模様を「スパモニ」が取り上げた。
家族会議
二月大歌舞伎では、勧進帳の弁慶を団十郎、相手役の富樫を海老蔵が演じ、名古屋では初の親子共演の予定だった。しかし、海老蔵の休演で演目を変更することになってしまった。團十郎はまず演目変更をわびた。
「海老蔵の不徳の致すところで休演となりまして、急きょ演目が変更ということになりました。本当に申し訳ないことをいたしたと、心よりお詫び申し上げます」
30歳を過ぎた男に代わり、親が謝罪するとは不甲斐ない。
先の海老蔵の会見では、水の飲みかたが美しすぎて誠意がこもっていないなど馬鹿げた話もあったが、謹慎中なので出てこないということなのだろう。
團十郎は先日開かれたという家族会議にふれ、こう話した。「生まれ変わるつもりで今後過していきたいと思っているようです。忙しさにかまけて、していなかった稽古をもう1回やり直そうという覚悟でおるようです」
舞台復帰については、「自分のありよう、姿勢をというもの、自分の生きざまを考えて、そのうえで周りの方が許して下さればその時復帰という存念でおります」
一方、事件そのものは、ウラで示談交渉に持ちこみたい風の元暴走族リーダー側の弁護士は、海老蔵側の一貫した姿勢に当てが外れ辞任。元暴走族リーダーからの被害届も出ていない。
小木逸平アナが「これできちっと決着がついたということですね」と言う。
ジャーナリストの大谷昭宏「来年、裁判が始まれば、加害者側から事件当時の状況について、海老蔵さんも加害者という話が出るかもしれないが、被害届が出ていないので争点にならないでしょう」
この事件をめぐって恥を世間に晒したのは、海老蔵を除けば、元暴走族側の伝聞に振り回され、右往左往した「スパモニ」を含むテレビワイドショーの取材陣ということか……。