いま公開中のパペットアニメ映画「チェブラーシカ」は、いわずと知れたロシア生まれの人形チェブラーシカの物語。愛らしさは世界中で人気だ。そのチェブラーシカが「スッキリ!!」とコラボした。
「チェブラーシカ」の生みの親は児童文学作家のエドゥアルド・ウスペンスキー。物語は初めワニのゲーナが主人公だったが、次第に愛らしいチェブラーシカが人気を集め、とうとう主役になった。そして1969年、パペットアニメの巨匠、ロマン・カチャーノフの手で映画化され、ロシアの国民的キャラクターとなった。
04年以降は、オリンピックのロシア選手団の公式応援キャラクターにもなっている。今回の映画は、新たなエピソードを加えた27年ぶりのリメイク。スタッフは日本人と韓国人、監督はアニメの監督や脚本の中村誠さんという日本製だ。
日本語版の声の担当は、チェブラーシカが大橋のぞみ、泣き虫の女の子マーシャが北乃きい、奇術師のおじいさん役が藤村俊二という顔ぶれ。猿でも熊でもない不思議な動物のチェブラーシカがワニのゲーナと出会い、次第に仲間を増やして行くというお話である。
1日かかってやっと3秒分
パペットアニメの制作は、人形を実際に動かしながらひとコマひとコマ撮影していくという気の遠くなるような作業。その制作現場にカメラが入った。
動きを出すのは人形の手足だけではない。表情を出すために、まぶたや口元のパー ツも少しづつ変えていく。あの豊かな表情はこうして生まれるのだという。チェブラーシカの人形は身長10センチ。まぶたなどはミリ単位になる。
その手間から、1日かかっても映画3秒分にしかならないという。結局、80分の映画に1200日をかけた。制作決定から6年 がかりだった。ロシア語版は先月モスクワで試写会が行われたが、原作者のウスペンスキーは「日本とロシアの子どもたちへの贈り物になる」と喜んでいたという。
では、何がコラボかというと、この人形を使って短いアニメを作ってもらったのだ。わずか7秒間だが、撮影には丸1日かかった。声はむろん大橋のぞみちゃんで、 「せーの、スッキリ」という。そう、お得意のスッキリ・ポーズをやったのだ。何ともかわいらしい。
司会の加藤浩次「あれで1日以上かかっているんですね。ありがとうございます。かわいいね。オープニングに使わせてもらいたいくらい」
キャスターのテリー伊藤も「使わせてもらいたいね。CMのあととかに」
いや、お金がかけたんだから、使うんでしょ。